番組審議会

ラジオ沖縄 令和3年度 第8回番組審議委員会議事録

  • ◇令和4年1月31日(月)   委員各位へ審議番組音源、資料送付
  • ◇開催場所:委員各位の自宅等
  • ◇委員総数:7名 出席委員:4名
  • 出席委員:委員/新城和博委員長、髙江洲洋子副委員長、新城亘、ぐしともこ
  • ◇放送事業者側出席者: 制作報道部・番組審議室 報道部部長兼番組審議委員会事務局長 小磯誠
    制作報道部番組審議委員会/小橋川響
  • ◇審議議題:2022年1月21日放送の「チャレンジラジオ~サウンド・コレクターうめこの音・聴かせ隊 総集編~」の放送内容について、各委員からレポートを提出していただいた。

局側説明

  • ラジオ・チャリティ・ミュージックソン2021では、新人アナウンサーのうめこ、こと 當銘真喜子アナウンサーが、ラジオ沖縄がこれまでに寄贈した県内75基の「音の出る信号機」その全ての音を集めて周る企画を実施しました。
    番組では、全ての音の出る信号機の音をお聴かせするのはもちろん、企画が決まったときの心境や、印象に残っている信号機などウラ話も盛りだくさんでお送りします。

まとめ

・とてもチャレンジングな企画。音の鳴る信号の音をひたすら聞く時間は、なかなかない経験だった。意外にあきずに聞いていられた。
・ラジオ沖縄のこれまでのチャリティーのことをこのようなカタチで「音」にできたことは、とても意味のあることだと思う。
・現地からのリポートのエピソードはラジオとリスナーとの双方向の面白さが出ている。「南城市馬天バス停のリポートで故障、県警がこの日のうちに修理」「西原町坂田交差点では近所の子ども達(保育園児でしょうか?)が手をふってくれた」などは温かい気持ちになる。
・「ラジオの持つさまざまな可能性に挑戦」で、「信号音を聴く」挑戦は新鮮で高く評価できる。だが今回の放送には達成の目的や意図は深く伝えられていないのではないかと、と感想をもった。
・後半、約20分ほど音の出る信号機の設置場所、設置年、音と単調な流れが、70あまり続くので、それぞれの違いがあまりわからずに流れてしまっていると感じた。たとえば信号機音は場所によって長さに違いあるのか、音に種類はあるのかなど、小咄を差し込むなど変化をつけても良かったのではないか。
・途中、保育園児の応援の声が入っているような、少しその信号機のある環境が音で伝わると、もっと何か伝わるものがあったのではないか。
・いつもこの信号機を使っている視覚障がい者や周囲の人たちの声も一緒に記録に残しておくといいのではないか。

ラジオ沖縄 令和3年度 第7回番組審議委員会議事録

  • ◇令和3年11月25日(木)   委員各位へ審議番組音源、資料送付
  • ◇開催場所:委員各位の自宅等
  • ◇委員総数:7名 出席委員:4名
  • 出席委員:委員/新城和博委員長、新城亘、島田勝也、ぐしともこ
  • ◇放送事業者側出席者: 制作報道部・番組審議室 報道部部長兼番組審議委員会事務局長 小磯誠
    制作報道部番組審議委員会/小橋川響
  • ◇審議議題:「HoRookiesのゆんたくラジオ」聴取合評
  • ◇2021年10月24日放送の第4回「HoRookiesのゆんたくラジオ」の放送内容について、各委員からレポートを提出していただいた。

局側説明

  • 県出身の若手バンド「HoRookies(ホルキーズ)」による、初のラジオレギュラー番組。
    親族がミュージシャンやタレント、という彼らがどんな楽曲を聴いて育ってきたのか、音楽以外の趣味はあるのか?彼らの楽曲も紹介しながら、ライブステージ上ではわからない等身大の彼らを感じることができる30分。初めて聴く人にも伝わる彼らの仲の良さ、チームワークの良さを感じられる「ゆんたく」と「音楽」をゆったり楽しむことができる番組です。

まとめ

・コーラスが心地よく、とても好感の持てるバンドだと思う。4人の屈託のないおしゃべりを聞いて、少年のように大きな夢を膨らませているという印象をもった。
・沖縄の若手バンドが番組を持つことはとてもいい。ラジオが若いミュージシャンを育てる場にもなっているのかと思う。
・幼少期から一緒ということで、アットホームな雰囲気とクオリティ高く幅広い音楽性からの選曲はとても面白かった。
・感性の豊かな時期に聞いた曲は、時が経っても身体に染みついているという、音楽家らしい話だと思った。
・若いバンドながら熟年を感じさせる雰囲気でリスナーとしては幅広い層に支持してもらえると思う。
・今時だなと思ったのは、ティックトックなど、動画配信からファンが生まれるということ。お便りも県外の方が若干多いようだが、放送も県外からももちろん聴くことができるというのも時代の流れなのだろう。何もかも新しい感じがした。
・彼らを知らない人たちにももっとアピールできるような幅広い内容もあればいいなとも思ったが、ファンとの時間を大切にしている感じもしたので、音楽を通して彼らの活動が多くの人に伝わるといいなと思う。

ラジオ沖縄 令和3年度 第6回番組審議委員会議事録

  • ◇令和3年10月22日(金)   委員各位へ審議番組音源、資料送付
  • ◇開催場所:委員各位の自宅等
  • ◇委員総数:7名 出席委員:4名
  • 出席委員:委員/新城和博委員長、新城亘、島田勝也、ぐしともこ
  • ◇放送事業者側出席者: 制作報道部・番組審議室 報道部部長兼番組審議委員会事務局長 小磯誠
    制作報道部番組審議委員会/小橋川響
  • ◇審議議題:「今週のリスナーDJ!」聴取合評
  • ◇10月2日(土)、10月9日(土)、10月16日(土)、10月23日(土)7:50~8:00放送の番組「今週のリスナーDJ!」の放送内容について、各委員からレポートを提出していただいた。

局側説明

  • 在宅時間が長い今、おひとりで 親子で、職場で、お店で、収録(宅録(たくろく))した音源で番組ができないか、という思いから、「次はあなたの出番です」をキャッチフレーズに、週替わりリスナーDJが登場する番組として、10月スタート。
    「録音風物誌」編成までの3か月限定企画としての実施だが、呼びかけから数日で、3か月分の枠が足りなくなる数の応募が届いており、今後を検討中。
    放送の反応もすこぶるよく、3~4分にそれぞれの持ち味で真摯に取り組むリスナーの姿に、共感・感動の声多数。放送に慣れた私共も、ラジオの原点である「しゃべる喜び」「聴いてもらえる喜び」を再確認させていただける貴重な番組となっている。
    そんなリスナーの想いに応えるべく、送っていただいたものを流して終わり、では申し訳ない気がして、パーソナリティやディレクターからの感想やアドバイスを併せて放送する構成とした。普段あまり露出のないスタッフやベテランパーソナリティも今後登場予定。

まとめ

・リスナーと番組の架け橋のような双方向の番組。リスナーDJの個性や世代感がトークににじみ出て、聴く側は笑ったり当時の思い出にひたったりと、心を踊らせてくれるような内容。
・最後にラジオ沖縄スタッフの講評があるのもいい。それぞれの番組の良さを紹介するとともに、プロならではの指摘もあり興味深かった。
・多様性を受け入れるような社会が望まれている昨今において、いわゆる素人が自分の価値観で公共の電波を使用して発進できるということはとても現代的で、とても先進的な試みだと感じられた。
・リスナーが自分で録音するということで作り手を経験してさらにラジオを好きになってもらうきっかけにもなると思う。
・10分というコンパクトさも、話題がはっきりして聴きやすい。

ラジオ沖縄 令和3年度 第5回番組審議委員会議事録

  • ◇令和3年9月19日(日)   委員各位へ審議番組音源、資料送付
  • ◇開催場所:委員各位の自宅等
  • ◇委員総数:7名 出席委員:4名
  • 出席委員:委員/新城和博委員長、新城亘、島田勝也、ぐしともこ
  • ◇放送事業者側出席者: 制作報道部・番組審議室 報道部部長兼番組審議委員会事務局長 小磯誠
    制作報道部番組審議委員会/小橋川響
  • ◇審議議題:「転ばぬ先のジンブン」聴取合評
  • ◇8月23日(月)、8月30日(月)8:25~8:32放送の番組「転ばぬ先のジンブン」の放送内容について、各委員からレポートを提出していただいた。

局側説明

  • 1.2021年8月23日(月)午前8時25分~8時32分
    【土石流への対応はどうしたらいいの?】
        7月3日に発生した静岡県熱海市の土石流災害を受け、土石流に対する対策を今一度確認して欲しいとの思いで制作しました。
        沖縄でも土石流が起こる可能性や、起きた時の避難方法についてトークしました。

    2.2021年8月30日(月)午前8時25分~8時32分
       【防災週間に災害用伝言ダイヤルを使ってみよう!】
        放送日の翌々日(9月1日)が「防災の日」、その日を含む1週間は「防災週間」に設定されていたことから、いざという時に役立つ「災害用伝言ダイヤル」利用をシミュレーションしました。

まとめ

・防災、災害の対応は、気象変動により、これまでの常識が通じない状況になっている昨今、たいへん重要なことだと思われる。災害を未然に防止するための、必聴の番組。
・災害を未然に防ぐためのポイントは、予兆を十分に知っておくということだったが、災害対策の予防には知識が必要だと痛感した。
・ラジオは、災害時においてはもっとも頼りになるメディアのひとつだろう。様々な災害時にラジオが果たした役割は大きい。今回聴取した番組は、常日頃からこうした意識を県民に意識させるということでも非常に有益だ。
・タイトルもいいと思う。多くの沖縄県民がピンとくる。
・沖縄に特化した防災番組はとても重要だと気付かされた。那覇市に土砂災害危険箇所があるのもあまり知られてないと思う。番組内容的に自然災害について調べるためのポータルサイトなどの紹介などもあっていい。
・沖縄県民には、海難・海上災害に備えた放送を、もっと声高にしてもよいのではないかと思った。
・災害ダイヤルでのやりとりは、声の表情がある程度ドラマっぽく、それが臨場感もあり、よかった。
・災害用伝言ダイヤル放送は、誰が伝言をして誰が聞いているのかという設定の違いが感じられなかった。もっと「太郎」と「花子」の個性を強調してわかりやすくしてもよかった。
・全体の印象として情報を伝えるという雰囲気が強く、聞きにくく思う人もいると思うので、エンターテインメント要素(お笑い、音楽)などあったらいいと思う。
・普段の生活の中から、もしもの時の為にできることを考えておきたいと思わされた。ペットとの避難、小さい子どもやお年寄り、障害者と避難することを考えて、日頃から準備できることなど、いざという時の為に知っておいた方がいいことなども紹介してほしいと思った。
・防災については体験者の話はとても説得力があると思う。そのような音声もあるといいのかと思う。

ラジオ沖縄 令和3年度 第4回番組審議委員会議事録

  • ◇令和3年7月20日(火)   委員各位へ審議番組音源、資料送付
  • ◇開催場所:委員各位の自宅等
  • ◇委員総数:7名 出席委員:4名
  • 出席委員:委員/新城和博委員長、新城亘、島田勝也、ぐしともこ
  • ◇放送事業者側出席者: 制作報道部・番組審議室 報道部部長兼番組審議委員会事務局長 小磯誠
    制作報道部番組審議委員会/小橋川響
  • ◇審議議題:「宮沢和史の琉球ソングブック」聴取合評
  • ◇7月5日(月)21:30~21:55放送の番組宮沢和史の琉球ソングブック」の放送内容について、各委員からレポートを提出していただいた。

局側説明

  • 宮沢和史の琉球ソングブックは沖縄文化の宝である琉球・沖縄民謡、ウチナーポップスの魅力や歌詞の意味などを宮沢和史さんがわかりやすく紹介しディスクジョッキーする新しい琉球・沖縄音楽番組です。

    若いリスナーはもちろん、これまで民謡に触れる機会がなかったすべての音楽ファンへお届けします。
    今も受け継がれる古典、地域の人に歌い継がれている曲や若い唄者が挑み続ける新作など、21世紀の現在でも確実に生き続けている琉球・沖縄民謡、ウチナーポップスの世界をゆっくりとお楽しみください。
    番組ではラジオ沖縄のライブラリーにあるレコードやCD、そしてテープに残っている番組実況録音で残された音源などの他、宮沢さんが4年以上の歳月を費やし、沖縄本島はもちろん宮古、八重山へ出向き250名もの唄い手の歌を録音したCD-BOX「唄方~うたかた~」に収録された貴重な音源も放送します。

まとめ

・宮沢さんの選曲でじっくりと歌を聞かせて、かっちりと歌の解説、歌への思い、歌い手へのリスペクトが感じさせる紹介で大変よかった。
・ソングブックというタイトルは、往年のポップスのアルバム名を彷彿させ、シンプルだが、これもわかりやすいよいタイトルだと思った。
・リスナーは県外の方も数多いと思うが、どこまで新しいリスナー(ラジオ沖縄でも民謡をそんなに聴かない層)に広げていけるかが、この番組の真価が問われるところかもしれない。
・島唄、ロック、古典、ボップス、ヒップホップ、懐メロと、ラジオ沖縄でそれらが沖縄のうたとして結びつけていければ面白そうなことが出来るのでは。
・地元の民謡解説者、ディスクジョッキー、パーソナリティーは、自分の嗜好中心に進行するのが見られるが、宮沢さんの語り口には、公平に観察している感を強くした。
・曲の合間をつなぐ効果音も適切。
・語り手、紹介者によって、琉球音楽の価値はこうも上がるのかということを改めて感じさせてくれた。「沖縄に閉じない広く全国に標準語で伝える」ことによって広がる価値。この番組は琉球音楽の価値を高めていくことの可能性を感じることができた。
・私は沖縄の人間だが、初めて知ることが多く沖縄の音楽の奥深さをあらためて知った。
・上質なクラシック音楽の番組の構成に似ていると思った。クラシック音楽番組は、愛好家のみ聞くことを意識して作られているものが多いが、一方で、新しいファンを獲得するための試みも多く見られる。この番組も通のための番組の構成のような気もするのだが、少し、聴きやすくする工夫もあってよいかと思う。
・アップテンポな曲としっとりとした曲のバランスや、たくさんのおたよりがきているなら、双方向のやりとりがあってもいい。
・可能であれば、おひとりでも歌者のインタビューというか、大事なエッセンス的な言葉でよいので、歌っている人の思いが声で聴けるとまた効果的なのかと思う。

ラジオ沖縄 令和3年度 第3回番組審議委員会議事録

  • ◇令和3年6月20日(日)   委員各位へ審議番組音源、資料送付
  • ◇開催場所:委員各位の自宅等
  • ◇委員総数:7名 出席委員:4名
  • 出席委員:委員/新城和博委員長、新城亘、島田勝也、ぐしともこ
  • ◇放送事業者側出席者: 制作報道部・番組審議室 報道部部長兼番組審議委員会事務局長 小磯誠
    制作報道部番組審議委員会/小橋川響
  • ◇審議議題:「新唄(みーうた)大賞~今年もうたは生まれる~」聴取合評
  • ◇5月30日(日)19:00~19:40放送の番組「新唄(みーうた)大賞~今年もうたは生まれる~」の放送内容について、各委員からレポートを提出していただいた。

局側説明

  • ラジオ沖縄は開局以来、郷土の芸能文化の発展、継承のため、沖縄民謡の番組を放送している。
    実は沖縄では民謡は過去のものではない。常に新しい民謡曲が生まれ、歌い継がれているのだ。
    その民謡の“新曲”のコンテストが「新唄(みーうた)大賞」。
    1990年から毎年開催され、31回目を数える。

    歌詞は沖縄の言葉、ウチナーグチ。演奏も三線、箏などに限り、ギターや電気を使用する楽器は使えない。そして、この一年間に作られた“新曲”というのが応募の条件。
    音楽のみならず、島言葉・ウチナーグチの継承・普及の役割も担い、グランプリ曲はCD化・配信のほか「ハワイオキナワフェスティバル」への派遣によりハワイでも披露される。(今年の派遣は未定)
    しかし昨年の大会は延期。その後も、県内の感染状況にあわせ、延期を繰り返し、結局、安全な開催ができる見込みになったのは、一年後の今年2月であった。今年開催されなければ、もう新唄は新唄ではなくなる。そんな境遇で開催された大会で、どんな新唄が発表されたのか。
    今、唄いたい。今、聴かせたい。出場者がうたに込めた想いは?  各賞・グランプリの行方は?

    那覇市の琉球新報ホールで開催された2時間半を越える大会を、40分間のダイジェストで送る。今回の放送は、大会の意義を伝えるだけでない。今や全国一の感染地となり、閉塞感がつのる沖縄に、うたは必ず元気をくれる。沖縄で生まれたうたならなおのこと。そんな意図もあり、緊急事態宣言発出中、5月30日に放送した。
    12名の出場者の新唄たちに宿る生命力が、きっと心に晴れ間を届けてくれるはずだ。

まとめ

・コンパクトにまとめることによって、新唄大賞の本質というか、魅力、価値がよくわかった。新唄大賞の紹介番組として全国で聞いてもらいたい内容
・新唄とはなにか。そこに込める思い、肝心(ちむぐくる)というしかない旋律とことばの響き、震えを、ドキュメンタリーとして制作することによってあらためてスポットライトがあたった気がする。
・出演者のそれぞれのコメントはぐっとくる。大賞受賞者の「チム(心)を動かす歌手になりたい」の言葉づかいが愛らしくもあり力強くもあり印象に残った。司会の二人も、大変さわやかで明るく、そして情持ちという感じで良かった。
・司会者が開幕時に新唄大賞コンテストの趣旨を説明してくれたのは、聴き手にも分かりやすかった。
・どの曲も、生活の体験を通したもので、身体からあふれ出る想いが、緊張感と共に伝わってきた。
・「いふーなむん」や「あいえな―」などの島言葉が、島唄を作る土壌なのだと改めて感じる。
・民謡というとどうしても年配の方を思い浮かべていたのだが、友達の結婚や家族への思い、焼けてしまった首里城を謡うなど、若い人たちが今の気持ちをうちなぁぐちにのせて 謡うということが今の時代を後世に伝えることになるのだと思った。
・沖縄ではうちなぁぐちを様々な方法で継承するための取り組みがあるが、新唄大賞がうちなぁぐちの継承につながるというのは本当に素晴らしいことだ。
・このパンデミック期だからこそ音楽が人を癒し勇気づけてくれる訳で、そこにうちなー民踊の存在感をしっかり示し、県民の心を沖縄の言葉と音楽がゆったりとさせる! そんな効用があったのでは。

ラジオ沖縄 令和3年度 第2回番組審議委員会議事録

  • ◇令和3年5月21日(金)   委員各位へ審議番組音源、資料送付
  • ◇開催場所:委員各位の自宅等
  • ◇委員総数:7名 出席委員:5名
  • 出席委員:委員/新城和博委員長、新城亘、長勝也、ぐしともこ、長嶺栄子
  • ◇放送事業者側出席者: 制作報道部・番組審議室 報道部部長兼番組審議委員会事務局長 小磯誠
    制作報道部番組審議委員会/小橋川響
  • ◇審議議題:「琉球トラウマナイト かんこどりのなく夜」聴取合評
  • ◇毎週月曜~金曜21:55~22:00放送の番組「琉球トラウマナイト かんこどりのなく夜」5回分の放送内容について、各委員からレポートを提出していただいた。

局側説明

  • あの世とこの世は対極にあるのではなく、むしろ背中合わせに存在しています
    その曖昧な境界線では、あちらの存在が今夜もこちらの世界に顔を出す
    ほら、アナタの後ろで・・・

    沖縄の身近にある風習や不思議な話など、真面目に、楽しく、わかりやすく、
    時にはゾゾゾとさせる番組

    パーソナリティー  神崎英敏 かんざきひでとし(俳優)
    小原猛 こはらたけし(ライター)
    試聴回  
    ① 第 1回 キツネ憑き      (2021.3.29)
    ② 第 4回 アマビエとビタン   (2021.4. 1)
    ③ 第 8回 犬の遠吠え      (2021.4 .7)
    ④ 第 9回 人魚の話 前編    (2021.4 .8)
    ⑤ 第37回 コメント拾い その2 (2021.5 .18)

まとめ

・実際の体験談だけでなく文献資料に基づいた民俗学的な内容もあり興味深い。
・「うとぅるさむんや みーぶしゃむん(恐ろしいものは見たくなるもの)」と言いますが、聞きたくもなる。
・コロナ禍のなかで知名度を上げたアマビエと関連して、似た性質を持つ地元の存在を語るなど、奥深く楽しい話がいっぱいあるのだなぁと楽しんで聞ける。
・怪談のあとにきちんとコメントがあって親近感が湧くように感じた。怪談を踏まえて近しい話などを織り交ぜることによってより現実味を帯びて話が聞ける内容となっている。
・効果音やエフェクトなどが多用され引き込まれた。トーク部分も会話形式で怪談との抑揚ができてより聞きやすく感じた。
・波の音、鳥の羽音など不気味な雰囲気が漂い、内容にそって効果音を挿入されているので想像をかきたて物語に入りやすい、わずか5分間に恐怖番組の特性がいろいろ工夫されていると感じた。
・取り上げられている話題では怖さの中に自然破壊や環境破壊への教訓などが取り入れられており、人間が学ばなければならないことが入っていると感じた。
・パーソナリティ二人のトーク中も頻繁にBGMと効果音が同時に使用されているため、番組の雰囲気を醸し出しているパーソナリティの声が生かされていないように感じる。トーク中は、効果音のみで、BGMなしでも十分雰囲気があるのでは。
・5分だと物足りない。もう少し時間があるともっと楽しめるかと思う。
・中には退屈な話もあった。5分間の番組だからこそ印象に残る内容にしなくてはならないし、それを意識した番組作りをしてほしい。
・本当にあった怖い話と沖縄の妖怪や言い伝え、マジムン(魔物)の話の割合をどのようにしたらリスナーにとって需要を満たすのか、そのあたりは検討してみるとよいのではないかと思う。

ラジオ沖縄 令和3年度 第1回番組審議委員会議事録

  • ◇令和3年4月23日(金)  委員各位へ審議番組音源、資料送付
  • ◇開催場所:委員各位の自宅等
  • ◇委員総数:7名 出席委員:5名
  • 出席委員:委員/新城和博委員長、新城亘、島田勝也、長勝也、ぐしともこ
  • ◇放送事業者側出席者: 制作報道部・番組審議室 報道部部長兼番組審議委員会事務局長 小磯誠
    制作報道部番組審議委員会/小橋川響
  • ◇審議議題:「令和3年度ラジオ沖縄番組編成に関する合評」
  • ◇議事の概要:令和3年度4月からのラジオ沖縄の番組編成について、各委員からレポートを提出していただいた。

局側説明

  • 新年度がスタートしました。今回は今年度春の番組改編について委員の皆さまのご意見をお伺いしたいと思います。
    今回の編成には大きく分けて2つのポイントがあります。1つはプロ野球ナイターを週2回放送から週1回、金曜日のみの放送としたこと。もう1つは開局以来、初めて24時間放送となったことです。以下、簡単ではありますが、整理しご説明します。
  • 【1】 プロ野球ナイター週1回、金曜日のみの放送へ

    ➀これまで毎週(木)(金)の週2回放送していたナイター中継を毎週金曜日のみの放送へと編成しました。全国的にテレビも含めてスポンサー獲得が難しくなっていることや、フランチャイズ化も進み、また、スポーツ専門チャンネルの増加など、好きなチームやプロ野球に限らず様々なスポーツを自由に観戦できるようになったことが背景にあるようです。こうしたことなどから、週1回の放送へと舵を切りました。

    ②週1回の放送に合わせ、ナイターオフの毎週金曜日の夜に放送していた(20時~22時)前社長で、現在は取締相談役の森田明がディレクター時代の経験も踏まえ、パーソナリティとして担当した「あきらキラキラ金曜日」が注目を集めたことから、ナイターオフにレギュラー化すべく番組を継続させる意味合いから、「あきらキラキラ木曜日」として録音で毎週木曜日(19時~20時)に放送し、引き続き、ポップスや歌謡曲ファンの要望に応える編成としました。

    【2】 開局後初の24時間放送(月曜日~金曜日)

    ➀ラジオ沖縄では過去に28時まで23時間放送を行ったことはありますが、現在は27時(午前3時)の放送で、25時から27時までの2時間は老舗番組の「オールナイトニッポン」を放送しています。しかし、時代のニーズに合わせることと、
    新たなファン獲得なども目指し、27時からは「オールナイトニッポン」の2部にあたる「オールナイトニッポン0(ゼロ)」などを同じくニッポン放送からネット中継し、新たなサービスを展開しています。開局後初の24時間放送による今後の展開に期待をしているところです。

    【3】 琉球トラウマナイト「かんこどりのなく夜」
      (月曜日~金曜日:21時55分~22:00)

    ➀ 沖縄テレビの「琉球トラウマナイト」のラジオ版。琉球怪談作家として数々の著書を持つ小原 猛氏と、「琉球トラウマナイト」に多数出演の俳優、神崎 英敏氏の2人をパーソナリティに、映像とはまた違った、耳から伝わる恐怖を味わってもらう番組です。YouTube、Podcastも配信中で、新たなファン層の獲得につながることが期待されています。

まとめ

・大きな変化はないという印象だが、コロナ禍のなかでラジオ局は苦境に立たされていると感じる。
・一方でSNSの発信と、きわめて公共性の強いマスメディア、ラジオの発信はまだまだ重要な存在であると思った。
・スポーツファンの多様化が進むなか、野球観戦の環境は日々変化している。野球に特化したテレビチャンネルやスマホでの視聴なども増え、観戦環境の変化に応じて、打ち切りはやむないと思う。
・スポーツファンの多様化に合わせて、マイナースポーツの解説付きのラジオ放送も実験的にあれば、それぞれのスポーツのファンもラジオに取り込める施策になるのではと思う。
・「あきらキラキラ木曜日」この番組はリスナー一人一人の過去の記憶の世界がどんどんと広がる入り口を提供している。70~80年代の洋楽に親しんだ世代にとって居ながらにして青春の頃に連れて行ってくれる。
・開局初となる24時間放送が始まるにあたり「オールナイトニッポン0」の追加放送は、夜間に仕事や勉学にいそしんでいる方々にとっては、励みになると思う。
・琉球トラウマナイトについて、幾つになっても怖いものは恐い。好き嫌いはあるが、インパクトのある番組。怖いもの好きにはたまらないと思う。ある意味のメディアミックスということも評価できる。
・「琉球トラウマ」については期待していたほどの恐怖感はなかった。最初は怪談話のように聞こえたが、民俗学的な視点での客観的な話なのだと理解した。

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